顔の歪みや噛み合わせの異常は矯正で治せる?
- 2024/08/01
- 矯正
顔に歪みが出る原因とは
顔に歪みが出る原因としては、次の4つが挙げられます。
原因1:悪い歯並び・噛み合わせ
歯並びや噛み合わせが悪い状態を歯列不正もしくは不正咬合(ふせいこうごう)といいます。歯列不正や不正咬合があると、左右が非対称となり、顔にも歪みが生じます。また、食べ物を正常に噛むことができない状態は、口腔周囲筋の発達にもムラが生じることから、顔の歪みにつながる場合があります。
原因2:骨格のバランスが悪い
骨格のアンバランスは、そのまま顔の歪みにつながるといっても間違いではありません。左右非対称な骨格であれば、顔貌にも歪みが生じます。頬杖をつく習慣があると、下顎の位置が変わるため、顔貌も自ずと歪みます。そうした歪みは、生活習慣を改めることで改善しやすいです。
原因3:歯ぎしりをする習慣がある
歯ぎしりや食いしばりをする習慣があると、顎の筋肉が非対称に発達することがあります。また、一部の歯だけ摩耗が進むことで、噛み合わせの平面が歪み、顔貌にも異常が現れます。
原因4:眠り方に癖がある
眠る時にいつも片側だけを向いていたり、うつ伏せ寝をしていたりすると、歯並びが悪くなるだけでなく、顎の位置にも悪い変化が現れます。その結果、顔が歪んでしまうこともあるのです。
顔の歪みによるリスク
顔に歪みがあると、次のようなリスクを伴うため注意が必要です。
リスク1:見た目の印象が悪くなる
人間は左右対称のものを美しいと感じる傾向があります。それは顔立ちや顔貌も例外ではありません。顔に歪みがあると、それだけで見た目の印象が悪くなるだけではなく、表情によっては機嫌が悪そうに見える場合もあるのです。顔に歪みがなければ、表情も自然になるため、ポジティブな印象を抱いてもらえるようになるでしょう。
リスク2:口呼吸になる
口元の歪み方によっては、口呼吸が促される場合があります。口呼吸は口腔内が乾燥することで唾液による自浄作用や殺菌作用が働きにくくなり、虫歯・歯周病のリスクが上昇します。口腔周囲筋による適度な圧力が働かなくなることで、出っ歯などの歯列不正が強くなる点にも注意が必要といえます。
リスク3:顎関節症になる
顔の歪みの背景に悪い噛み合わせがある場合は、顎の関節に過剰な負担がかかってしまいます。その結果、顎が痛い、口を開け閉めしにくい、口を開けるたびにカクカクと音が鳴る、といった顎関節症の症状に悩まされるようになるのです。
歪みの改善には矯正治療がおすすめ
歯並び・噛み合わせの異常に伴う顔の歪みは、基本的に矯正治療で改善することができます。ワイヤー矯正やマウスピース型矯正といった「歯列矯正」を行うことで、歯並びと噛み合わせを左右対称に正常化できるからです。骨格に大きな問題がある場合は、外科矯正も併用しなければならない場合もあるため、気になる方はまず矯正歯科に相談してみましょう。
矯正治療の歯科医院選びは慎重に
顔の歪みと歯並び・噛み合わせの治療は、歯科医院選びが極めて重要となります。というのも矯正治療は歯科の中でも専門性の高い分野であり、担当する歯科医師の技術・知識・経験によって結果が大きく変わってくるからです。そこでポイントとなるのが以下の2点です。
ポイント1:歯科医師が1人で抱えている患者数
どんなに優れた歯科医師でも、許容範囲を超えた患者様を抱えると治療の質が低下します。そうした状況は、矯正歯科で起こりやすいことから、事前にどのくらいの患者様を抱えているのかについては確認しておいた方が良いです。1人でたくさんの患者様を抱えていると、1か月に1回の予約も取れなくなる場合があります。
ポイント2:矯正の診療実績が豊富
顔の歪みも含めた矯正治療を成功させるためには、それ相応の診療実績が必要となります。とくに自分と同じ症例を治した経験があるかどうかは、カウンセリングの際に確認しておいた方が良いです。
まとめ
今回は、顔の歪みや噛み合わせの異常を矯正治療で治す方法について解説しました。顔の歪みは歯並びや噛み合わせの異常に由来していることが多く、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正で改善できることが多いです。顔の歪みを放置していると、見た目の印象が悪くなったり、口呼吸や顎関節症になったりするため、早期の治療で改善した方が良いといえます。