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良心的な歯医者とは?その見分け方を解説します

  • 2024/11/01
虫歯で歯が痛くなった時だけ歯医者に通うという方は少なくありません。本来は、予防のために定期的な受診を継続するのが望ましいのですが、それを行えていなかった場合は、とにかく頑張って良心的な歯医者を探す必要があります。虫歯は自然に治ることがなく、徐々に進行していく病気なので、できるだけ早く歯医者を受診することが大切です。そこで今回は、良心的な歯医者を見分けるポイントについて、詳しく解説します。

専門性で見分けるポイント

自分の専門分野を持っている

歯医者には、医者と同じように専門分野というものがあります。最もわかりやすいのは矯正歯科医や口腔外科医で、それだけを専門に診療を行っている歯医者は少なくありません。その他にも小児歯科や入れ歯を作る補綴歯科(ほてつしか)、歯の根っこの処置を専門とする歯内療法(しないりょうほう)という専門領域もあるのです。これらにはそれぞれ専門医や認定医の資格が設けられているため、該当する治療を受ける場合は、歯医者の経歴やプロフィール等を確認すると良いでしょう。

資格は一定水準以上の技術を保証してくれる

特定の専門領域の資格を持っているということは、その分野における知識や技術、実績が一定水準以上に達していることを意味するため、極端に経験が浅かったり、手技が下手であったりする歯医者にあたる可能性を低減できます。
ちなみに厚生労働省は現在、日本口腔外科学会・日本歯周病学会・日本小児歯科学会・日本歯科麻酔科学会・日本歯科放射線学会の専門医に関して、広告を出すことを認めています。ただし、ホームページ上ではインプラントなどの先進医療に関する資格を表示しても問題はありません(※広告可能事項の限定解除要件を満たした場合に限る)。

それぞれの専門家との連携

特定の分野で高い技術を持っている歯医者は、自分の専門外のことを無理にこなそうとはしません。その道のプロフェッショナルと連携して、より良い結果が得られるように配慮するものです。そうしたチーム医療を実現できている歯医者は、良心的といえるでしょう。

治療内容で見分けるポイント

予防に力を入れている

良心的な歯医者は、虫歯治療や歯周病治療が必要とならないよう、予防に力を入れています。プロフェッショナルによるクリーニングやスケーリング(歯石除去)を行うことで、細菌の住処となる汚れを一掃します。ブラッシング指導では、正しいセルフケア方法を実践できるようにレクチャーしてくれることでしょう。

病気になった原因を一緒に考えてくれる

虫歯や歯周病は、再発しやすい病気であるため、その原因を突き止めることが大切です。具体的には、食生活の乱れや不十分な口腔ケア、清掃しにくい歯並びなど、さまざまな原因が考えられます。そうした虫歯・歯周病になった原因を患者様と一緒に考えてくれる歯医者は、間違いなく良心的といえます。

院の体制で見分けるポイント

良心的な歯医者を見分ける上では、歯科医院の診療体制にも着目する必要があります。

歯医者の数について

歯医者の数は、多い方が良いのか、少ない方が良いのか。結論からいうと、歯医者の数が少ない方が診療方針も定まりやすく、安定した歯科治療を受けやすいといえるでしょう。歯医者が多いと、それぞれが異なる考え方を持っていることから、診療方針がぶれてしまう可能性があります。もちろん、たくさんの歯医者が在籍していても、必ず担当した歯医者が治療をするような体制を採っているのであれば問題はありません。

スタッフの定着率について

歯科医院には、歯医者以外にも歯科衛生士や歯科助手、受付といったスタッフが働いています。そうした歯科医院のスタッフがコロコロと変わっているところはあまりおすすめすることができません。おそらく、院長を始めとした歯医者の方針と合わない部分があり、早期に退職してしまうのです。

保険診療と自費診療について

歯医者によっては、保険診療と自費診療のどちらか一方しか対応していないことがあります。保険診療では、患者様の経済的負担が減少するため、それだけに対応している歯医者は良心的に感じるかもしれませんが、必ずしもそれは正しいとはいえません。なぜなら患者様の歯の状態や要望によっては、自費診療を選択した方が良い場合も多々あるからです。
逆に、自費診療だけに対応している歯医者は、審美性や機能性をとことんまで追求したい患者様にはおすすめできますが、良心的とは言い難いでしょう。つまり、良心的な歯医者とは、保険診療と自費診療の両方に対応しており、患者様のお口の状態や要望に応じて、適切といえる方法を提案してくれる歯科医院を指すのです。

まとめ

今回は、良心的な歯医者の見分け方について解説をしました。良心的な歯医者は、専門性と治療内容、診療体制という3つのポイントに着目することで選びやすくなります。本文でも述べたように、歯医者の技術や知識、実績は歯科医院によって大きく異なるため、単に「家から近い」とか「費用が安い」という理由だけで選ぶのはおすすめしません。歯科治療も医療の一種である以上、自分にとって適切といえる方法を受けられる歯医者を探すべきといえます。それが結果として、患者様のお口の健康の維持・増進に大きく寄与することになるのです。