歯周病と認知症の関連性
- 2025/09/20
- 歯周病
“高齢者の病気”じゃない！日本人の「国民病」
歯周病は、歯茎の炎症や出血、歯の喪失を引き起こすだけでなく、炎症を通じて全身の健康にも悪影響を及ぼす病気です。また、歯周病は日本人の国民病とも言われ、30歳以上の成人の約8割が歯周病にかかっている、または予備軍であるというデータが、厚生労働省の実態調査で明らかになっています。
初期段階の歯周病は自覚症状がほとんど無いため、「沈黙の病気」とも呼ばれ、気付いた時には進行しているケースが多く、日本人が歯を失う原因の第1位となっています。
歯周病と認知症の密接な関係
驚くべきことに、この歯周病が認知症のリスクを高めることがわかってきました。歯周病原菌が血流に乗って全身を巡り脳に到達すると、脳内で炎症を引き起こし、異常タンパク質（アミロイドβなど）の蓄積を促進すると考えられています。これは、アルツハイマー型認知症の発症につながる重大な要因です。
また、歯を失うことで噛む力が低下し、脳への刺激が減少することも認知機能の低下に影響します。
認知症予防のためにも、歯周病の早期発見と治療が大切です。毎日のブラッシングと定期的な歯科検診をお勧めします。
お口の健康を守ることが、心身の健康を守る第一歩です。
当院では、歯周病の早期発見・治療にも力を入れておりますので、気になることはお気軽にご相談ください！